ウーバーイーツ加盟店を一年やってみて

ウーバーイーツ加盟店になって一年、その考察を書いてみようと思う。

これから加盟店になろうと考えている方にとって有益な情報になれば幸いだ。

※当店は住宅街にある店舗なので、オフィス街繁華街の飲食店とは

ちょっと違うかもしれない。その事を念頭に置いていただきたい。

メリット

なんといっても一番のメリットは、配達員を自分で用意しなくて良いという事だろう。

もしあなたの店に宅配の注文が入っても、配達要員がいなければ店を離れることになる。

お客さんを待っている立場の飲食店から人がいなくなっては、ありがたい宅配の注文も本末転倒

になってしまうだろう。

 

軽減税率が始まった現在、ウーバーイーツは軽減税率の対象になる。

細かいことかもしれないが、気にするお客さんも多いようだ。

 

もしアルバイトを雇っているなら、そのアルバイトの人件費くらいは出るようなイメージで

稼げる。

ウーバーイーツだけで商売を成り立たせるほどの稼ぎは期待しない方が良いだろう。

でももし、ウーバーだけで人件費が出たら?そう考えたらかなりのメリットではないだろうか?

 

ウーバーがバンバン広告を打ってくれるのも良い点だ。

SNSなどでウーバーイーツの広告を見たことがないだろうか?

そこには加盟店の写真をランダムに挿入してあり、自分の店舗の名前が

出てくることもある。SNSなどに広告を打つことはかなりの費用がかかり、

自分でする場合ためらってしまうだろう。

ウーバーイーツで注文が入らなくても、SNSで店舗名を見たお客さんが再訪してくれる。そんなことも期待できるのだ。

 

注文の袋に広告などを入れることが出来る。

ウーバーイーツであなたの店に注文をするということは「少しでも興味をもってもらった」ことになる。

そのお客さんに「次はお店にも来てね!」といった意味合いの広告やチラシを同封することが出来るのだ。

店舗紹介のチラシでも良いし、ウーバーイーツ注文者限定クーポンなどを付けても面白いかもしれない。

 

月額の契約料を取られないというのもありがたいメリットだ。

ウーバーは注文が入らなかった場合何もお金を取らない。注文が発生した時だけ手数料を頂くね!といった

契約になっている。

デメリット

仲介手数料が取られてしまうのは、気になるところだろう。(手数料率は加盟地域や時期によって違うようなので明記しない)

しかし考えてみてほしい。店舗を構えて、人を雇い、洗い物をするコストを考えると

この手数料はそんなものではないか?と思えてくるのではないだろうか?

 

店舗の忙しい時間とウーバーイーツの注文が入る時間がかぶるといった事もある。

やはり人が「食事を食べよう」と思う時間は一緒で、同じような時間に注文が入る。

最初これにはパニックになっていたが、現在は対処が出来るようになったので紹介しよう。

優先順位を「店>ウーバー」にして忙しくなったら躊躇うことなく、ウーバーの受注停止ボタンを押す。

ウーバーの受注タブレットには音楽の再生停止ボタンのようなものがあり、簡単に受注を止められる。

「せっかくの注文」と躊躇わず、お店のお客さんを最優先にして空いた時間にウーバーを受けるような

イメージで仕事をすれば良いだろう。

 

思いのほかかかるパッケージ代も忘れてはならない。

使い捨てパック、使い捨ておしぼり、袋、醬油など初期にかかる準備費用は気になるところだ。

当店は最初、紙袋を使って包装していたが現在は安いビニールに変更している。

 

オープンキッチンの店舗は気を付けよう。

客席から厨房が見える店舗の場合、ウーバーの注文のアラームが鳴り配達員の到着までの間

慌てて料理をしていると

店舗のお客さんから「私達の料理はまだか?」という疑問の目を向けられてしまうだろう。

当店の場合、独立キッチンなので問題ないが、オープンの店は気を付けた方が良いだろう。

 

配達員を選べないというのも問題だ。

私は遭遇したことはないが、中には変な配達員もいるようだ。

せっかくの料理をぐちゃぐちゃにしてしまったり、汚い身なりの配達員など

ネット上では問題になっているのを見かける。

しっかりと「何が入っているか?」「汁漏れの危険性」などを配達員に伝える事によって

こちらも予防策をとることが出来るのだ。

 

その他

メリットデメリットを書き出してみたが、全体を通して加盟店になって良かったと言える。

 

ウーバーイーツはオープン景気ということは無く、しっかりと一つ一つの注文でファンを作り

リピートしてもらう事で日々の注文を増やしてくことになるだろう。

 

他の飲食店が乱立しているレッドオーシャンではあるが、すべての注文に愛情と感謝を込めて

配達員にもそのことを伝えれば、お客さんはまた次回も注文してくれるはずだ。

 

そうしているうちに気付けばバイトの人件費がウーバーで捻出できたね!なんて状況の日がポツポツと出てくるのである。

 

ぜひ加盟を悩んでいる人がいれば問い合わせだけでもしてみたら良いだろう。